よく子供の頃から、十五夜のお月様を見て、「月にうさぎが見えるよ〜」なんて話しをしていました。
そう言われていたのと童謡の歌詞にもうさぎは出てきたので、何となく月の模様はうさぎに見えていました。
でも、十五夜の月にうさぎが出てくる言い伝えはなぜなのでしょうか?
そしてなぜ月で餅つきをしているのでしょうか?
月にうさぎが出てくるのは世界共通なのでしょうか?
十五夜の月のうさぎについてまとめました!
十五夜の月にうさぎが出てくるのはなぜ?
なぜ、十五夜の月にうさぎがいると言われるようになったのでしょうか?
歌の歌詞にもうさぎが出てきますよね。
うさぎが月にいると言われる神話はいくつかあります。
インドのジャータカ神話によるものが、よく知られています。
これは、日本に渡来し、「今昔物語集」にも収録されています。
以下引用です。
3匹は老人を助けようと考えた。
猿は木の実を集め、狐は川から魚を捕り、それぞれ老人に食料として与えた。
しかし兎だけは、どんなに苦労しても何も採ってくることができなかった。
自分の非力さを嘆いた兎は、何とか老人を助けたいと考えた挙句、猿と狐に頼んで火を焚いてもらい、自らの身を食料として捧げるべく、火の中へ飛び込んだ。
その姿を見た老人は、帝釈天としての正体を現し、兎の捨て身の慈悲行を後世まで伝えるため、兎を月へと昇らせた。
月に見える兎の姿の周囲に煙状の影が見えるのは、兎が自らの身を焼いた際の煙だという。
出典:wikipedia月の兎
メキシコでも月の模様はうさぎと考えられていました。
以下引用です。
周囲に食物も水もなかったため、死にそうになっていた。
そのとき近くで草を食べていた兎がケツァルコアトルを救うために自分自身を食物として差しだした。
ケツァルコアトルは兎の高貴な贈り物に感じ、兎を月に上げた後、地上に降ろし、
「お前はただの兎にすぎないが、光の中にお前の姿があるので誰でもいつでもそれを見てお前のことを思いだすだろう」と言った。
出典:wikipedia月の兎
十五夜の月でうさぎが餅つきしているのはなぜ?
古くから中国では、月のうさぎは杵を持って不老不死の薬をついていると考えられていました。
なぜ不老不死の薬なのかは、月の満ちては欠け、欠けては満ちる様子が、不老不死・再生の思想と結びつけられたとされています。
これが、日本に伝わってから餅をつくに変化したのです。
その理由は、日本で満月を表す言葉の「望月(もちづき)」と言う言葉から「餅つき」になったということです。
他にも、十五夜の行事が秋の収穫祭を意味するものだったので、お米の収穫を込めて餅つきをしていたという説もあります。
十五夜の月でうさぎが餅つきしているのは日本だけ?
世界中で眺められている月。
日本では、うさぎが餅つきをしているように見られていますが、実はこれ日本と韓国だけ。
世界の各国ではどうなのでしょうか?
カナダ「バケツを運ぶ女性」
北ヨーロッパ「本を読むおばあさん」
東ヨーロッパ「女性の横顔」
北ヨーロッパ「水をかつぐ男女」
アラビア「ほえているライオン」
ドイツ「薪をかつぐ男」
中国「不老不死の薬を作っているうさぎ」
インド「ワニ」
モンゴル「犬」
アメリカ「女性の横顔」
アメリカン・インディア「ワニ」
南部アメリカ「ワニ」
南米の一部「ロバ」
インドネシア「女性が編み物をしている姿」
ベトナム「大きな木とその下で休む男の姿」
オランダ「悪行の報いとして幽閉された男の姿」
本当に様々で違いますね(^^)
何だかお国柄が現れているようです。
この月の模様ですが、見えている模様はクレーターだと思いますよね。
実はこれ、クレーターではないんです。
月に見える模様は、「月の海」と呼ばれる部分。
これは、濃い色の玄武岩で覆われた月の平原です。
海といっても、地球のように水があるわけではないようです。
十五夜の月にうさぎが出てくるのはなぜ? まとめ
十五夜の月にうさぎがいるという言い伝えは、ちょっと切ないお話でしたね。
十五夜の夜に、望遠鏡でうさぎが餅つきをしているように見えるのか、見てみたくなりました(^^)
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