ペットボトルの水は本当に健康になれる?危険なプラスチックが入ってる事実

健康のために水をたくさん飲む人は多いのではないでしょうか?
その水もこだわってミネラルウォーターをペットボトルで箱買いすることもありますよね。
(まさに我が家がそうでした・・・)
ですが、これって危険があるって知っていましたか?
ペットボトルの水が必ずしも安全でないとしたら?
微細なプラスチックが含まれているかもしれません。
今回はペットボトルの水の危険性について紹介します。

ペットボトルの水は健康にいいのか

血液をサラサラにするために、体の循環を良くするために、便秘解消に、様々な健康効果を得るために水を多く摂りましょうと言われていますよね。
1日2Lの水を飲むと良いとされています。
ここで便利なのがミネラルウォーターなどのペットボトルの水。
外出先でも気軽に飲むことができます。

水の種類もたくさんあります。
軟水・硬水、湧き水などの天然水や地下水、水道水を濾過処理した純水など、ひどいものだと水道水をただ詰めただけのものまで出回っています。
本当にこれで健康が得られるのでしょうか?
水道水の水を詰めただけなら、家で浄水器を使って水を詰めた方がマシですよね。

それ以外にもペットボトルの水にはいろいろと問題があるようです。

ペットボトルの水の危険性とは

添加剤の問題

フタル酸エステル類と呼ばれる環境ホルモンが容器の中から検出されることがわかっています。
フタル酸エステル類は、ペットボトルを加工しやすくするために使われる添加剤で、男性の精子数の減少や精細管の萎縮、不妊症の増加などの健康への影響が報告されています。
この添加剤が製造・保存過程で飲料水に溶け出しています。

プラスチックが含まれている危険性

世界各地で販売されている11ブランドのミネラルウォーター250本をワシントンDCのオーブメディアが調査した結果、全ブランドからポリプロピレン、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの微細なプラスチックが発見されたことがわかっています。1番多いものでは1リットルあたり10390粒、平均しても1リットルあたり314粒ものプラスチックが入っていたとのことです。
この報告を受けて、世界保健機構(WHO)が現在検証に乗り出しています。

ペットボトルの水に含まれるマイクロプラスチックとは?

このペットボトルから発見されたプラスチックはマイクロプラスチックと言い、「大きさが5mm以下のプラスチック」のことです。
このマイクロプラスチックは人間がゴミとして環境中に放出したプラスチックからくるものです。
特に海上や海岸に投棄されたゴミが原因。
海岸にプラスチックが落ちていると紫外線が当たるだけでなく、夏は海岸の砂浜も熱を持つので、簡単にボロボロになり、粉末状になります。ちなみに、1枚のレジ袋から数千個のマイクロプラスチックができると言われているんです。
もちろん水道水にも含まれ、魚もマイクロプラスチックを食べています。

魚だけではありません。世界8ヵ国(日本、イタリア、ポーランド、オランダ、ロシア、イギリス、フィンランド、オーストリア)8人の排泄物を調べたところ、全員から9~10種類のプラスチックが検出されたそうです。

なぜマイクロプラスチックが混入したのかというと、水源からすでに入ったということと、プラスチックの劣化によって混入したことが挙げられます。

マイクロプラスチック飲み続けるとどうなる?

では、マイクロプラスチックを知らず知らずのうちに飲み続けていると将来的にどうなるのでしょうか?

海の小さな生物については、牡蠣の再生産能力が低下することが報告されていますし、マイクロどころかナノサイズのプラスチックが細胞膜を通過して生物組織へダメージを与えると言われています。
その弊害は急激に起こるものではなく、ゆっくりと蓄積し、慢性的なものとして問題が起きてくるものです。

いくつか紹介します。
ポリスチレン
発泡スチロールやボトルキャップに使われています。熱に弱く溶けやすい。
うつ病、中枢神経障害、皮膚や目や呼吸器官の炎症との関連が指摘されている物質です。

ポリエチレンテレフタレート
ペットボトルの透明な容器に使用。繰り返しの使用でホルモンに悪影響を及ぼすテレフタル酸が滲出する可能性が指摘されています。

ペットボトルの水が危険なのはウォーターサーバーも同じ

ペットボトルの水だけでなく、自宅にウォーターサーバーを置く家庭も増えていますね。
ですが、ウォーターサーバーにも落とし穴が!
水のタンクもプラスチックでできているので、ペットボトルの水を買うのと大差はありません。
しかも、使い方によっては雑菌の大量発生の危険性も考えられます。

注水口などを清潔にしておかないとすぐにウォーターサーバーの注ぎ口から雑菌がタンクへ続くパイプ内で繁殖する可能性が高いのです。アルコール除菌をこまめに行うことと、器具のメンテナンスも欠かせません。

そんなことから我が家もウォーターサーバーの導入を見送りました。
電気代も気になりますしね。
浄水器を使って、水筒で持ち運ぶのが妥当なのかなと思います。

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ペットボトルの水は本当に健康になれる?まとめ

ペットボトルに含まれている可能性が高いプラスチック問題。
これは健康だけでなく、環境問題にも深刻に関係していますね。
すぐに病気にならないから大丈夫とは、決して言えないことだと思います。
人体にも間違いなく良いものではないですし、ごみを減らすという観点からもできるだけペットボトルの水や飲料水は避けたいものです。

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