雛人形を飾る時期になりましたね。
1年に一度しか出さない雛人形。
ふと雛人形の置き方がどうだったかわからなくなることありませんか?
お内裏様とお雛様の配置や小物の置き方、三人官女や五人囃子。
ちょっと疑問になりやすい雛人形の飾り方、いくつかご紹介します。
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雛人形の飾り方はお内裏様・お雛様左右どっちに置く?
先ずは平飾りでも段飾りでも一番初めに飾るのがお内裏様とお雛様。
一般的には、向かって左側にお内裏様、向かって右側にお雛様を飾ります。
これは関東雛と呼ばれるものがそうです。
逆な置き方をするものもあります。
京雛は向かって右側にお内裏様、向かって左側にお雛様を飾ります。
日本古来から左は右より格が高いとされていたので、それに習っています。
この関東雛と京雛、人形の顔にも違いがあります。
関東雛・・目が大きめで、口元がかすかにほころびふっくら可愛い印象。
京雛・・・切れ長の目で、鼻筋が通った細面の京美人。
元々は京雛の置き方が一般的でしたが、明治時代の文明開化を受けて国際儀礼である「右が上位」が取り入れられました。
大正天皇が即位の礼で皇后陛下の右に洋装で立たれたことから、この風習が始まりました。
皇居も明治天皇の時には東京に移っていたので、関東を中心にご即位の時の立ち位置が広まりました。
雛人形の飾り方でお内裏様の刀の向きは?
お内裏様に持たせる小物は悩んでしまう人も多いのでは?
特に刀は、刃を上向き・下向きどちらに持たせるのか、正解がわからないですよね。
昔の武士は、上向きに持っている事が多いですし。
刀にはそもそも2種類あります。
①太刀・・・刃を下に向けて腰からぶら下げる。馬上合戦用。
②打刀・・・刃を上に向けて帯に差し込む。太刀よりも長さは短い。徒歩戦用。
お内裏様の場合は①になります。
なので、右手には笏(しゃく)を、左の腰の袖に太刀を差すようにしましょう。
雛人形の飾り方 三人官女、五人囃子
三人官女は三人の内一人が座っている物、立っている物などありますよね。
一人だけ立っているか、座っている官女が三方と言います。
両側の官女を左から、加銚子・長柄銚子と言います。
両側の官女の区別は、外側の足が前に出ているのでそれで区別できます。
三人官女の間には、高坏(たかつき)を置き、桜餅や草餅などの和菓子をお供えします。
五人囃子は左から順番に「太鼓」「大皮鼓」「小鼓」「笛」「謡」となっています。
「謡」は謡い手さんなので、楽器ではなく扇子を持っているんですね。
「大皮鼓」と「小鼓」は似ていますが、「小鼓」は右肩に担いで右手で打つ姿勢になっています。
雛人形の飾り方まとめ
最近では段飾りよりも平飾りの雛人形を飾ることが多くなっています。
せっかく飾るのですから、みんながいる場所であるリビングに置きたいですよね。
我が家では、娘がまだ小さいので手が届かない出窓に毎年雛人形を飾っています。
飾る前には普段あまり掃除をしない出窓の掃除を念入りにする理由が出来るので良いものです(^^)