初盆・新盆とは、告別式を終え四十九日が過ぎてから
初めて迎えるお盆のことです。
普段のお盆より丁寧に故人をお迎えする支度をします。
新盆の支度で欠かせない物の一つが盆提灯です。
このような絵柄の入った提灯は、精霊棚の両側や、
仏壇の両側などに対で飾ります。
もう一つ、新盆の時は、故人が初めて御霊となって帰ってくるので
迷わない様に、白い提灯を目印の為に飾ります。
白提灯は玄関先(あるいは、縁側の軒先などの、危なくない場所)に飾ります。
ところで、この提灯、誰が買うものなのでしょうか?
提灯というと、結構なお値段がしそうですよね。
値段の相場はいくらくらいなのでしょうか?
使ったあと、どのように保管や処分したらいいのかも気になりますよね。
そんな新盆の提灯についてまとめました!
新盆の提灯は誰が買うもの?
新盆に飾る提灯には、白張りの新盆提灯と、盆提灯があります。
通常、新盆提灯は白提灯を玄関の軒先に掛けます。
盆提灯は、絵柄の入った回転提灯を用意します。
絵柄入りの提灯は、対で精霊棚やお仏壇の脇に備えます。
精霊棚とは、祭壇を設けて中心には、ご本尊、お位牌を置き、お盆のお供物、精進料理のお膳、故人の好物やほうずきなどを供える棚の事です。
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一般的に、新盆用白提灯は
ご家族の方が購入します。
故人の子供、故人の兄弟、故人の配偶者の兄弟、故人の孫などの
親戚がそれにあたります。
絵柄入り盆提灯は、親戚・兄弟・知人の方々がお贈りするのが一般的な考え方です。
近親の方は、毎年飾ることのできる、色柄物を贈るほうが喜ばれるでしょう。
形や柄に決まりはありませんが、秋草模様などが無難です。
盆提灯を贈る時期
提灯を贈る場合は、相手の都合を考えて、
お盆の一週間前には届くようにします。
8月に入ったらすぐに送っても良いです。
あまりお盆ギリギリに届けると、祭壇のセッティングをすでにしており、
後から来た提灯の飾り場所に困ったりするものです。
なるべく余裕を持って贈るようにしましょう。
基本的には、相手の家紋を入れ、一対にするのが正式な贈り方です。
ただ最近では、居住スペースが狭い御宅もありますので、
盆提灯を置くスペースなどを考えてご家族の方が全て揃える事も多くなっています。
その場合は、お盆で伺う際に
「御提灯代」として、1万円ほど
包むのが普通です。
また提灯代以外にも、落雁の籠盛りや箱詰めなどを贈っても喜ばれます。
祭壇が華やかになりますし、頂き物が少ない時などは重宝するものです。
新盆提灯の値段の相場は?
初盆用の白い盆提灯だと、
2000円~3000円程度のものから
用意出来ます。
盆提灯は、回転提灯だと1基1万円以上するので
これが2基ですから2万円〜となります。
回転しない物でしたら1基5000〜1万円程で購入できます。
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ちょっと高額になりますが、こちらは毎年使う物になるので
長く持つものがいいでしょう。
提灯の価格の参考にはこちらをご覧ください。
通販も可能です。
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お盆の提灯はいつからいつまで飾る?
迎え火と送り火という意味がある提灯。
盆入りの13日夕方から16日夕方まで飾るとされています。
特に初盆の場合は、故人が迷わないようにあの世から自宅に帰る初めての時です。
白い提灯は忘れずに下げておきましょう。
日中は消しておくことがほとんどです。
絵柄入りの盆提灯の場合は、昼間でも来客があるときは、つけておくこともあります。
新盆の提灯使った後の処分はどうする?
絵柄の付いている盆提灯は毎年使えるものですから、
お盆が終わったら綺麗に拭いてから箱に入れて保管します。
新盆用の白提灯は1回(1年)限りです。
新盆用の白い提灯は、昔は自宅の庭でお焚きあげ(供養のため燃やす)をして土に埋めたり、川に流したりしていました。
現在では、自宅の庭でお炊き上げをすると危ないので止めたほうが良いでしょう。
お寺に持っていき供養をしてもらったり、神社のどんど焼きで燃やしてもらってもいいと思います。
ただ最近は、盆棚や供物などは持ち込みを断られることもあります。
葬儀屋さんに相談してみるのも一つの方法です。
どうしても火を使えない場合は、お塩を振ってお清めをしてから、
白い紙に包んで捨てましょう。
そのまま捨てるのだけは止めましょうね(~_~;)
新盆提灯まとめ
地方によっては、盆提灯を親戚から受け継ぐ場合もあるようです。
どのようにしたらいいのか、近い親戚に相談してみてもいい、
地域性の違いが出る儀式です。
とはいえ、提灯は場所を取る大きな物もあるので、保管も大変ですし
自分の家のスペースに合った物を選ぶのが良いと思います。
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