お盆では、仏壇や精霊棚に精進料理をお供えしますね。
最近は簡略化する所も多く、また親戚一同で集まるのでごちそうを作るところも多いですが、基本は精進料理をお供えします。
精進料理というと肉や魚を使わないで料理しますが、なぜ精進料理でないといけないのでしょうか?
故人の好物ではいけないのでしょうか?
いつからいつまでお供えするべきなのかも気になりますね。
新盆を迎えられる方は特に気を付けてお盆をお迎えしたいですよね。
今回は、お盆のお供えは精進料理にするのはなぜなのか?
お供えする期間や参考レシピなどまとめました!
お盆の精進料理はなぜ必要?
仏教には「不殺生」という戒があります。
先祖供養をするお盆には特に、生きものの命を奪わないことを重視します。
お盆に設置する精霊棚や仏壇には、肉類魚介類を使用せずに、穀物・豆類・野菜などの食材だけで料理をした精進料理でなければいけません。
よく、故人の好きだったものをお供えするという人も多いですよね。
質素な精進料理では、故人に申し訳ない、味気ない気がする・・・と考える人は多いのではないでしょうか?
私も以前は亡くなった叔父がビールが好きだったので、ビールをお供えしていました。
ですが亡くなった人は、仏様のお弟子として浄土でご修行を積まれている最中です。
この世での趣向は亡くなるとすべて消えています。
ですから、生前「唐揚げ」や「お肉・お魚」、「お酒」などが好きであったという故人の好みとは関係なくなっています。
すべて精進料理をお供えしておくのがご先祖様や故人が一番喜ばれます。
また、私たち家族も同じものを食べることに大きな意味があります。
大地の恵みをご先祖様や故人にお供えし、私達も同様に大地の恵みを有難く頂く事が大切です。
朝炊きあがったご飯をお供えし、朝のお参りをしたらすぐに下げて、お釜に戻して、仏様からのお下がりをみんなが頂くというのが基本です。
カピカピになってしまったご飯は無理に食べなくてもいいですが、決してゴミと一緒に捨てたりしないで下さい。
庭に蒔くなどして、自然の生き物達に供養してあげましょう。
ご飯を炊かない時には、パンでも素麺でも大丈夫です。
真心をお供えするという気持ちであれば問題ありません。
お盆の精進料理はいつからいつまで用意する?
一般的にはお盆中は精進料理を毎日三食ということになるでしょう。
では、いつからいつまでを用意したらいいのでしょうか?
お盆というと8月15日を中心に8月13日〜16日となっているところが多いです。
けれど、地域によっては、7月15日を中心に7月13〜16日にお盆を迎える所もあります。
13日は、ご先祖様があの世からお帰りになる日です。提灯で明るく照らしてお家がわかるようにしておきます。
(関連記事:「新盆の提灯は誰が買うもの?値段は?」)
長旅で疲れていることでしょうから、お膳を朝から三食お出しします。
14・15日も同様に三食お膳をお出しします。
16日は、あの世にお帰りになる日です。
朝から旅立たれます。
なので、この日はお膳を出さなくて大丈夫です。
お盆の3日間は、三食ご先祖様に精進料理を用意するということですね。
お盆の精進料理レシピ
食材の味を生かすため調味料の使用を抑える、また食材を余すところなく使い切って無駄を出さない事が、精進料理の基本です。
お肉や魚、卵などを使わない、かまぼこなどの加工食品も使わない、臭いのキツいもの香辛料(五辛)を使わない事に気を付けて作るようにしましょう。
一十三菜を基本に用意できると良いですね。
精進料理の1品として使えるレシピをご紹介します!
こんにゃくの納豆和え
<材料>
こんにゃく 1枚
納豆 1パック
ネギ 適量
えのき 適量
砂糖 小さじ2
醤油 大さじ1
<手順>
1 こんにゃくは1cmの薄切りにして、食べやすい大きさに切る。
2 こんにゃくを3分熱湯で湯で、水切りする。
3 1を油で炒め、適当な大きさに切ったえのきを加え、砂糖と醤油も入れる。
4 納豆にネギ、付属のタレを入れて3と和える。
豆腐ときゅうりの味噌煮
<材料>
木綿豆腐 1丁
きゅうり 1本
だしの素 小さじ1
味噌 大さじ1と1/2
砂糖 小さじ1/2
<手順>
1 カップ1杯の水に味噌と砂糖を入れてよく溶かす。
2 きゅうりは乱切りにする。
3 豆腐を手で崩す。
4 フライパンにきゅうりを入れて1を加えて火にかける。
5 煮立ったらだしの素を加えて、豆腐も入れて5〜6分煮る。
お盆の精進料理 まとめ
そうは言っても、3日間毎日三食お供えするのは中々大変ですよね(~_~;)
出掛ける日は二食にしたり、市販の惣菜を加えても大丈夫です。
真心を込めて、お供えするようにしたら十分伝わるはずです。
他にもお盆の知っておきたいマナーについてはこちら!